日本では毎年正月にいろんな行事が行われる。
大体行事の名前には「初(はつ」か「初め(そめ)」が含まれています。
例えば、初売り(はつうり)、書初め(かきぞめ)、弓の引き初め(ゆみのひきぞめ)。
弓の引き初めは京都市東山区で行っている成人式です。
成人式に何故弓を弾くのかというと、
それは、弓を弾く時に、しっかりした人になるように願いを込める事が風習になっているからです。
ちなみに、日本で一月の第二月曜日は成人の日です。
台湾では、全国的な成人式や成人の日がありませんが、台北や台南はそれぞれの成人式が行われています。
台北の成人式は毎年五月の第二日曜日に孔子廟(こうしびょう)で行われます。
その日は母の日で、自分を育ててくれた母親に感謝を伝えるという意味もあります。
だから、その日は両親に、自分が習った茶道の通りに茶を点ててあげます。
お酒を飲んだあと、両親から心がこもった物を貰います。それは成人式では必ず行われることです。
さらに、儒教(じゅきょう)文化を伝えるために、外国人学生が冠(かんむり)や笄(こうがい)を頂くという国際成人式(國際成年禮)も台北で行われたことがあります。
冠礼(かんれい)と笄礼(けいれい)は昔の成人式でした。
また、弱冠(じゃっかん)は二十歳の男の子に当たって、及笄(じーじー)は十五歳の女の子に当たります。
台南では、旧暦七月七日(七夕)に市内のお寺や廟で成人式を行っています。それは台南の特有な風習です。
成人式と言っても、お祝いされる子たちは十六歳だけで、法的な成人ではありません。
ただ、無事(ぶじ)に成長できたことを神様に感謝する儀式です。
何故七夕に成人式を行うのかというと、
実は、子供の守護神(しゅごしん)として七娘媽(チニュウマア)は織姫を含めて七人姉妹だということです。
七娘媽の「七」は七人という意味で、「娘媽」は台湾語で女神に当たります。
私は高雄で育ったので、どの成人式もやれませんでした。
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